お兄さん

小浜島のイケメン海人がつくる絶品料理と、島の文化にふれよう!

沖縄と言えば、青い空・白い砂浜・エメラルドグリーンに輝く海。そしてヤギ?メェー♡可愛いヤギちゃんとも会える小浜島で、地元のイケメン漁師さんの「手作りたらしあげ」を味わい、伝統工芸品である藍染め文化に触れてきました。

やぎ

ところで小浜島ってどこ?石垣島から離島定期船に乗ること約30分。NHKのテレビ小説「ちゅらさん」の舞台となったあの島です。有名なシュガーロード、まっすぐ続く道の両脇にはサトウキビ畑が広がっています。自転車で駆け抜けると、とっても気持ちいい坂道です。

道

小浜島にはリゾートホテルもありますが、島の文化に触れるには、やっぱり民宿がオススメです。小浜港に着くと、本日の宿泊先「比嘉荘」の慶子ちゃんこと、比嘉慶子がお出迎えしてくれましたー。

比嘉荘

慶ちゃんは、笑顔がとてもチャーミングな愛されキャラ。慶ちゃんに会いに来るリピーターのお客さまがたくさんいるそう。「いちゃりばちょーでー」(沖縄の言葉で「出会ったら皆兄妹」という意味) の気持ちで接してくれます。

地図

「比嘉荘」のある島の西側には、漁港があり、海人が暮らす細崎集落があり、観光地化されていない 離島らしい雰囲気を味わえます。目の前に広がるのは、透明度のある美しい海。ダイビングスポットとしても人気で、マンタの群れに出会えることも。

海

■海人がつくる絶品!郷土料理「たらしあげ」

南国特有のカラフルな地魚、天然もずく、天然アーサー、天然岩のりなども豊富で漁業が盛んです。この地方にある伝統的な家庭料理「たらしあげ」を、地元の漁師である比嘉誠さんに作っていただけることになりました。「たらしあげ」とは、白身のお魚を練ってあげた一口サイズのかまぼこ。油にたらして揚げることからこの名前がついたそうです。

原料はこちら。その日に獲った鮮魚を贅沢に使います。

切り身

今ほど冷蔵技術が充実していなかったころ、その日に水揚げした魚を島内で行商し歩き、残ったものを加工するために生まれた家庭料理だとか。

切り身切る

まずは魚を小さく切って行きます。誠さんの包丁捌きはとにかく早い!日に焼けた肌がカッコいいです。

すり鉢

最近はミキサーで一気にペースト状にすることが多くなったそうですが、昔ながらの調理法ですり鉢を使用します。そうすることで、粘り気がでてふっくらと美味しく仕上るそうです。

すってみる

これが、なかなか時間がかかって大変。思った以上に体力仕事です。根性なしのわたしは、すぐにギブアップ、全く役に立ちませんでした…。

すったあと

誠さんにバトンタッチ。あっ!という間に仕上っていきます。さすが頼りになります。

完成に近づく

粘りが出てきたらOK。塩・みりんなどの調味料を加え、好みでお野菜を刻んで入れます。

揚げる

スプーンですくって油に落とします。ジュワジュワ〜っとキツネ色に揚がっていくと、辺りに良い香りが漂ってきます。

お兄さん

「はい、完成です!!」わぁぁ、美味しそうッッ。というか、誠さんがイケメンです!!普段は海人として漁に出ている誠さんですが、ワガママを言って昔ながらの方法で作って下さいました。実は、比嘉荘の慶ちゃんの息子さん!そういえば、笑顔が素敵なところが少し似ています。

シークワーサー

揚げたて熱々の「たらしあげ」に、シークワーサーをひと絞りしたら『うっっ!うまーい!!』。ふっくらジューシーで、お魚の味がじんわりと口に広がります。そして、シークワーサーの酸味が爽やかで、思わず「オリオンビール下さい!!」と叫んでしまうほど。大人はビールのおつまみに、子どもはおやつ代わりにピッタリの「たらしあげ」。今までお土産やさんや、飲食店で食べたどの「たらしあげ」よりも断トツの美味しさでした。

そして朗報!なんとこの4月より港で、誠さんをはじめ若手の海人が中心となり、細崎の海人全員で居酒屋スタイルで海の幸を提供することになったそう!!もちろん、この最高に美味しい「たらしあげ」も食べられますよ。

もずく

時期によっては獲れたて天然もずくにも出会えます。天然もずくってこんな風に海底に生えているのですよー。

海底のもずく

■海人が教えてくれる海の絶景と遊び方!

ちなみに誠さんは、「小浜島海遊びショップHaiSai」というショップを運営しています。島の海を知りつくした海人が、ガイドしてくれるとは、なんて贅沢なのでしょう!

絶景昼

まるで竜宮城のような世界が広がる海で、シュノーケリングを楽しんだり…。

ウェイクボード

沈む夕陽を眺めながらウエイクボードを楽しんだり…。幻の島ツアーがあったり…。磯遊びのポイントなども色々聞いてみたり。まだまだ知らない魅力がたくさんで、この島をもっと好きになってしまうこと間違いなしです。

船上

誠さんに御礼を言ってお別れしたあとは、小浜島に古くから伝わる、藍染めがあるとの話を聞いたので民族資料館へ向かいます。

道すがらには、お馬さんがのんびりしていたり…。

馬

人懐っこい子猫に絡まれたり…。可愛い〜。

ネコ

■ 小浜島に伝わる大切な家族のための「藍」

資料館

民族資料館に到着しました。ここは小浜島の歴史・文化が分かる資料館。伝統行事の貴重な写真や道具が展示されています。この資料館でお話を聞かせてくださったのが、藍の染色家、慶田盛英子さん。テレビや雑誌などでも見かける有名な方でした。

藍

庭先には藍の原料となるインド藍が。

インド藍

小浜島の藍染めは、産業としてではなく文化として根付いています。
それは、家族の為に藍で染めた糸を織り、着物に仕立てる風習があったからだそう。

染料

藍の状況は、その日の気温や湿度によって変わるので、長年の経験と勘が大切。

染めた糸

染め上げられた藍の糸は太陽の光を反射して、ツヤツヤと輝く深く透明感のあるブルーでした。

染め上がり

小浜島の「豊年祭」は、写真撮影や録音が禁止されていたりと、厳しい禁忌がある神事。この神事 において正装として着られたのが藍染めの着物でした。ひとりあたり4枚ほどの着物が必要で、かつ て英子さんも家族のために一生懸命に着物を織ったそう。縁側で座りながら、藍染めの歴史についても色々と教えてくれました。

模様入り

絣模様も素朴な味わいでした。
全て小浜で育った藍で染め上げた糸でつくった着物には、英子さんの深い愛情を感じました。仕立てられた着物は、親から子へと大切に受け継がれているようです。

■ 「いちゃりばちょーでー」は永遠に。

夕日

翌朝、比嘉荘からすぐ目の前の海岸からは、美しい朝日が昇ってきました。「帰りたくないなぁ」なんて、ついつぶやいてしまうほどの景色が、そこかしこに広がっています。 後ろ髪を引かれながらも、島時間もあと少し。慶ちゃんが、小浜港までお見送りをしてくれました。

みんな兄弟

と思ったら、「あーら。こんにちはー!」と。次のお客さま??と思ったら、親しい島の方でした が、一度この島に訪れたら「いちゃりばちょーでー」。ということで、みんなで写真撮影。「また来 てねー」と手を振りながらお別れしました。

次は「ただいまー。帰ってきたよ」って、家族みたいに挨拶したくなる愛情のあふれる島でした。

小高朋子

小高朋子

旅食ライター・カメラマン

1982年、神奈川県生まれ。アパレル業界、映像製作会社を経て、フリーランスに。持続可能なモノづくりの可能性を求めて各地を巡り、地域の食文化、工芸品、産業などを取材し、写真、映像も用いてその魅力を紹介している。 旅と、おいしい食べものと日本酒が何よりも好き。
小高朋子

小高朋子

旅食ライター・カメラマン

1982年、神奈川県生まれ。アパレル業界、映像製作会社を経て、フリーランスに。持続可能なモノづくりの可能性を求めて各地を巡り、地域の食文化、工芸品、産業などを取材し、写真、映像も用いてその魅力を紹介している。 旅と、おいしい食べものと日本酒が何よりも好き。