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「自分はどんな人でいたいか?」を見つめるきっかけに

はじめまして。この文章を書いている加藤と申します。
私は現在大学2年生、今は春休みの真っ最中です。
2カ月近くある大学生の長い長い春休みをどう過ごそうか考えていたところ、以前から気になっていた「まち冒険」に、今年は思い切って参加することにしました。

大学生活が折り返しに近づいていることもあって、私は近頃「自分の働き方や生き方」、中でも「幸せな」働き方や、「幸せな」生き方について考えることが多くなりました。
現在、都内で就職活動に勤しむ先輩方を見ていると、多くの大学生が「大学を卒業後大手企業に就職、会社勤めをする」というレールの上を、立ち止まって考えることなく走っているような印象を受けます。
私の住む都会は、稼ぎや肩書がものをいうような、その人がどんな人かである前に「何をしている人か(出身大学や実績など)」がまず注目されるような、そんな世界が多くあります。

今、私が生きている世界から一歩出ないと、この風潮に疑問を抱きつつもそのうち飲まれてしまうのではないか。
そう思ったので今回は“のどか”という言葉がぴったりの、久賀島という「生き方」も「働き方」も「幸せ」の捉え方も都会とは全く異なるような場所に行って、そこで暮らす人々から人生のお話を聞いてみたい!という目的で「まち冒険」に臨みました。

職業としての「先生」の前に、一人の「大人」として

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2泊4日の多くのキーマンとの出会いの中で私が一番刺激を受けたのが、久賀島小中学校の校長先生です。
全校生徒11人、島で唯一の久賀島小学校ですが、先生は「だからこそ島を元気づける学校にしたい!」と、とても熱い想いを持っていました。
久賀島の教育はただ知識を詰め込むだけではなく、子供たちがより大きな社会に出て行ってもはっきりと自己を表現できるようになることを大切にする教育でした。

それは、「校長先生として」というよりも、「子供の成長を願う大人」として子供たちに接しているからだという言葉が聞けました。学校という現場から外に出ても、その姿勢は変わらないそうです。

職業名に縛られず、「こうなってほしい」という思いから日々動いている先生にとっては、仕事が目的なのではなく、自分の思いを実現する手段になっていると感じました。

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まち冒険に参加して私に起きた一番の変化が、自分の将来に関して、「私はどんな人でありたいか?」という問いを立てられたことです。
私は今まで「働く(何をするか)」ということをそのこと単体でとらえていましたが、仕事には「何を持ってよしとするか」という風に、その人の「在り方」が根底に大きく横たわっていて、校長先生のように「働き方」と「在り方」が一致している人はかっこいいなあと感銘を受けました。

「何をしているか・どんなすごいことをしているか」ではなく、「どんな人か」がその人の生き方や人生の幸福度を決めるのだなあと感じました。

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あの時の「ありがとう」を、また伝えに行くこと

久賀島を去ってから、数日が経ちました。

今でもまだ鮮明に島の人たちと喜怒哀楽を一緒にした記憶が思い返されます。
最終日のお別れの瞬間、自分たちと私たちをつなぐテープが切れても、港の一番端っこに駆け寄って、私たちの姿が見えなくなるまでいつまでもいつまでも手を振ってくださっていた島のお父さんお母さんたちの姿が忘れられません。

私は久賀島の人たちに、モノも言葉も感情も、たくさんたくさん貰って帰ってきました。
しかし2泊4日はあまりにもあっという間過ぎて、お礼の気持ちを満足に表せないままお別れの時間がやってきてしまいました。

まずはこの気持ちが薄れないうちに島の人たち個々人に、形に残るものでお礼の気持ちを伝えたいです。
出来事は忘れづらいけれど、悲しいことに感情は薄れてしまうのが早いです。
島の人たちの人柄が温かくて、彼らの前でわんわん泣けたことや、その後に優しい気持ちになれたこと、この時に感じた“ありがとう”の気持ちを、また直接伝えたいです。 

そしてその次に島のためにできることをしたいです。
別の班が出会ったキーマンの中に、空き家をリノベーションして島の人たちに雇用をつくるためのカフェを構想している方がいると聞きました。
その時の改装のお手伝いを、アイデアでも人手でも大学生を巻き込んだプログラム設計でも、私がお手伝いできることに関わりたいです。

簡単なようで難しいけれど、私が一番大切にしたいことは、どんな方法であれ感謝の気持ちを丁寧に伝えることです。

今回島の人たちと出会って感じたこと、考えたことを、忘れないで違う形にして伝えて、これからも大切にしていきたいです。

加藤里菜

加藤里菜

慶應義塾大学/環境情報学部/2年生

神奈川県出身。人の生き方と働き方に強い関心があります。様々な人とのかかわりを通して自分の将来を模索中です。
加藤里菜

加藤里菜

慶應義塾大学/環境情報学部/2年生

神奈川県出身。人の生き方と働き方に強い関心があります。様々な人とのかかわりを通して自分の将来を模索中です。