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豊かな自然 美味しい食材 また会いたい人がいる 五島の魅力

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九州の最西端、長崎港から西に100kmに位置する五島列島は、大小あわせて140あまりの島々が連なる列島。
その中で一番面積も大きく、人口の多い(36,969人)、福江島(五島市)にやってまいりました。

日本一美しい砂浜と言われる「高浜海水浴場」もあり、海大好好きな私にとってワクワクが止まらない島です。
海に囲まれた島には、なんと言っても豊かな海産物がつきものですね。
美しい景色を眺めながら、美味しい地元の食を味わいたいッ。そんな想いが募るのが五島列島です。

まずは、島旅を楽しくするお供、レンタカーを借りに行きましょう。福江島では、電気自動車のレンタルが盛んなんですよ。その中でも、絶対に借りたかった車がこちら。

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「椿レンタカー」さんにある、五島市のイメージキャラクターである、「つばきねこ」のラッピングカーです!!正直いってめちゃくちゃ派手です!!観光客丸出しですが、それでいいんです。
このキャラクターは市民公募の中から決まったものだそうです。ゆる可愛いキャラとは裏腹にちょっと黒い性格の設定らしいです。なので、酒瓶をもっている画もあったりします。やる気のないポーズが可愛いッッ。

実はこのラッピングカーは1台しかないそうで、なぜならレンタカー屋のおばちゃんが「観光客の皆さんに、喜んで欲しい!!」という熱い想いで、作っちゃったんですって。車内にも手作りの、つばきねこクッション、つばきねこテッシュケース、など、可愛くて使えるアイテムに癒されます。

「めっちゃくちゃ可愛いですね〜♡手作り!スゴイですッ」と大興奮をしていると  「そんなに好きならこれもあげるわ」と、照れたように笑って、オリジナルミニタオルまでくれました。なんだか、嬉しい触れ合いです。

初めての電気自動車は、思ったより馬力がありました。猫だけど…。

海の恵みは 太陽と島風によって さらに美味しくなる

島を巡っていると、どこからともなく良い香りが…。その香りに導かれるようにして足を運ぶと、そこにはなんと!!

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一面に広がる黒いものの正体は一体…? これ、「ひじき」なんです。
「うわぁぁ。良い香りですね〜。ひじきってこんな風に干すのですね!?」 と声をかけると、ひとりのおじちゃんが「どっから来た〜?こっちへ来い見せてやる」と手招きしてくれました。
天気の良い日に、工場内で釜揚げされたひじきは、昔ながらの方法で工場前の敷地に手作業で広げ、天日干しをされるそうです。まだ湯気が出ていてホカホカ、美味しそう!

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「おじちゃんの顔は撮らんでいいから」と、言いながら倉庫を見せてくれました。積んだ袋の中は全てひじきです。

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工場内では、おばちゃん達が手作業で、ひじきの選別をしていました。
機械も使うけど、やっぱり最後は、人の目で確認するのが一番なんだとか。写真を撮らせて下さいとお願いすると、恥ずかしそうに笑いながら「どーぞ。おばちゃんばかりで悪いわねぇ〜」と、皆さん笑顔がとってもチャーミングです。

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私たちが普段よく目にするひじきは「芽ひじき」と言って細かいものが多いのですが、島では枝にあたる太い部分「長ひじき」を好んで食べるのだそうです。歯ごたえがあって美味しいんだとか。
さらにそれを選別したものは料亭に卸したりと、マルキン製のひじきは、知る人ぞ知る逸品なのです。
あまり島外には出回らない品ですが、島内の売店などで手に入れることができますよ。

「ありがとうございました〜」と御礼を言って、帰ろうとしたところ「これ特別だよ。持っていきな。また遊びにきなね」と、長ひじきを持たせてくれました。煮ても、サラダにしても良いそうです。手をふって「またね〜!」と、お別れです。

きれいな海からの恵み ミネラルをたっぷり含んだ キラキラ塩

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さて。相棒の、つばきねこ車を走らせ、まるで南国のような海を一望出来る小高い丘の上に到着すると、モクモクっと煙りをはく小屋を見つけました。

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ここでは、五島の沖でくみ上げた海水を、島の間伐材を利用した薪でじっくりと煮詰めて塩作りをしていました。「ちょっとなめてみるか?」と、ここでも嬉しいお声掛けをいただきました。みんな気さくで優しい!

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お言葉に甘えて、出来立ての塩をひとくち、つまみ食いをさせてもらいました。
まろやかで、しょっぱさのなかに、ほんのり甘さを感じます。結晶が見える程の荒い塩は、角度によって
キラキラ光って綺麗!!

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併設されたお土産屋さんでは、このお塩を使った「塩ソフトクリーム」が食べられます。裏庭で採れた柚子で作った柚子胡椒も、ここのお兄さんが作っている隠れた人気商品なんですって。
先ほどの「長ひじき」も売ってましたよ。

島の魚の味を 気軽に味わえる ばらもん揚げ!

五島に来たからにはやっぱりお魚を食べないと!!
ということで、浜口水産さんは、4代続く練り物屋さんにやって参りました。
福江港にも店舗を構えているいるのですが、製造工場を併設している本社では、かまぼこが買える他、かまぼこ作り体験や工場見学が出来るんです。(要予約)

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かまぼこやとは思えない、可愛いパッケージデザインの商品の数々に洗練された店内。お土産にもちょうど良さそう。思わず買い過ぎてしまいそうです!

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さっそく、かまぼこ作りにチャレンジです。ワクワク!!
すり身のたたき方で、出来上がりの食感がかわるんだとか。丁寧におしえてくれるけど、きれいに作るのは意外と難しい!!
すり身を簾に包んで丸めたら、自分のものが分るようにサインを入れて、蒸し上げてもらいます。

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受取りは、翌日以降に福江港ターミナル店か、自宅に配送が可能です。私は、売り場で他の物も沢山買って、一緒に自宅に送ってもらう事にしました。
自宅に帰ったら、五島で手に入れた焼酎と一緒に食べることにしよう〜!

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ひと仕事終えたあとは、浜口水産の看板商品「ばらもん揚げ」を。揚げたてアツアツをいただきました。
新鮮な魚の風味とジューシーな口当たりに思わずにっこり顔です。
もともとかまぼこは、漁師町だった五島の家庭料理として作られ、各家庭の味があったそうです。高齢化に伴って作る人も減少傾向にあるそうです。今は、かまぼこ屋さんも減ってしまったそう。
浜口水産では、昔ながらの製法にこだわり保存料などを使わず、調味料も最小限に抑えているから、魚の味がしっかり味わえます。近海で穫れる、新鮮な魚を使うから、とっても香ばしくて美味しい!!なくならないで欲しい島の味です。

まだまだあるよ 五島の魅力

ふらっと入った小料理屋さんのお刺身がプリップリで美味しくて驚いたり。
温泉で知り合ったオバちゃんが、「旅を楽しんで!」とジュースをご馳走してくれて、そんな優しさにほっこりしたり。
見上げた夜空は満天の星空で心を洗われたり。
耳を澄ませば遠くから虫の声が聞こえて時間の感覚を忘れさせてくれたりと。…ここでしか出来ない体験がいっぱいです。

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自然も豊かで、人も暖かい。五島の皆さんは、とても気さくな方が多いので、ついついお話が盛り上がってしまいました。「今度来たときはうちのゲストハウスに泊まりにおいで」と声をかけてくれた人、たくさんの人の顔が思い出されます。また、会いたくなる人がいっぱいなのです。みんなに会いに、遊びに来なくっちゃ!

小高朋子

小高朋子

旅食ライター・カメラマン

1982年、神奈川県生まれ。アパレル業界、映像製作会社を経て、フリーランスに。持続可能なモノづくりの可能性を求めて各地を巡り、地域の食文化、工芸品、産業などを取材し、写真、映像も用いてその魅力を紹介している。 旅と、おいしい食べものと日本酒が何よりも好き。
小高朋子

小高朋子

旅食ライター・カメラマン

1982年、神奈川県生まれ。アパレル業界、映像製作会社を経て、フリーランスに。持続可能なモノづくりの可能性を求めて各地を巡り、地域の食文化、工芸品、産業などを取材し、写真、映像も用いてその魅力を紹介している。 旅と、おいしい食べものと日本酒が何よりも好き。