なんとなくではダメだった!何をしたいか、何をすべきかを感じさせてくれた綾部

全然しらなかった綾部市

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こんにちは。人見恵理です。

今回古屋など綾部市のいくつかの集落にお邪魔しました。

私は生まれてからずっと京都市内に住んでいて田舎とはほとんど縁のない生活をしてきました。
自然に囲まれた生活に興味を持って今回の研修の参加を決めました。

同じ京都府に住んでいるにも関わらず綾部についての知識はほとんどなくて、綾部市はとちの実、黒谷和紙、グンゼで有名な場所で市が集落の活性化を応援している、というというくらいの知識しか持たずに綾部市へと向かいました。

古屋でのとちの実拾いと温かいお話

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まずは古屋に行って、自治会長の渡邊さんのお話を聞かせてもらいました。

古屋は現在4人で切り盛りしている京都府でもっとも小さな集落の一つです。
一番若い渡辺さんが64歳、女性が86歳から93歳と高齢化が進んだ集落ですが、自分たちの代で古屋を廃村にしたくない。

もっと若ければ、もっと人がいれば、などのできない理由探しは辞めて前向きに集落振興に取り組もうと、特産品のとちの実を使ったおかきやあられを開発し販売を始めたそうです。

今では年8回、700人もの人が古屋でとちの実拾いや、雪かき、鹿よけネットを張り巡らせるボタンティアが古屋に集まり、自主応援組織である「古屋でがんばろう会」が結成され活動しています。
ボランティアの方はリピーターの方が多く、「元気に頑張るおばちゃんを見ると自分も元気になる」とおっしゃるそうです。

渡邊さんは古屋がこうやって活気づいてきたのは行政の援助のおかげや、地元の人の頑張り、ボランティアの援助によるものだとお話ししてくださりました。
そのあと、実際に山に入ってとちの実拾いをさせてもらいました。

山には7mもあるとちの木や、水の源流もあり、とても素晴らしい景色でした。
急な山道を歩いたり、川を渡ったりと体力的には結構しんどい面もありましたが、きらっと輝くとちの実が綺麗で、それを探して拾いながら山登りをするのは宝探しの冒険をしているみたいでとても楽しかったです。

とてもおいしい源流の水も頂きました。
また山に入る前にお地蔵さまに安全に帰って来れるように必ずお祈りする、お水を頂くときは「モウモウさん、いただきます」と手を合わせる、そうしないとお腹を下すなどの言い伝えを教えてもらいました。
何年前に誰が言い始めたのかも分からない言い伝えですが、それをこうやって今でも守っているといるということも素敵だと思いました。

80歳になってから新しいことに挑戦し、とちの実の加工方法などの伝統を絶やさず守り抜き、ご高齢になっても元気に頑張り続ける古屋の人々の姿に感動しました。
古屋の方々とお話しし、山に入ってとちの実を広い、おいしいとち餅おぜんざいをいただいて、あたたかい気持ちになり、元気をもらいました。

京都にこんな素晴らしい場所があったなんて知らなかったです。是非近いうちにまた来たいと思いました。

まだまだあった!綾部のいいところ

3 のコピー

古屋の他にも黒谷で、黒谷和紙の作り方、歴史を教えてもらい、実際に紙すき体験をやらせていただきました。

黒谷和紙は伝統的な製法が守られ続けていて、その工程はとても手間がかかるそうです。
実際に和紙も見せていただきました。
重ね鶴として黒谷和紙が飾られていたり、風車にしてあったり、傘になって展示してあったり、黒谷和紙が使われているかえし入れもありました。

黒谷和紙はとても頑丈なので、いろいろな用途に使われていたようです。
和紙自体がとても綺麗で見ていて楽しかったです。
和紙の原料となる木も実際に見せて頂いたり、和紙を作る工程や道具の工程もわかりやすく展示してあって、とても興味深かったです。

農家民泊、「素のまんま」を経営されていた芝原キヌ枝さん、現在、「里山ゲストハウス クチュール」を経営されている工忠照幸さん・衣里子さんにお話しを聞き、実際に「里山ゲストハウス クチュール」の見学をさせて頂きました。

芝原さんはなんと69歳から民泊を始めたそうです。
また、ただ家を貸し、食事を提供するだけでなく一緒にご飯を食べ、一緒に農業体験をするなどといったコミュニケーションを大事にしていたそうです。
一度だけで利用をやめるだけでなく、何度も宿泊に来るリピーターの方も多く、15回ほど訪ねてきたお客さんもいたそうです。

しかも関西からだけでなく、九州、沖縄、北海道、外国からもお客さんが来るようになった。
そうすると政府もどんどん協力してくれるようになり、綾部で民宿をする家が10軒以上にもなったなどという話を実際に来たお客さんのお話しを織り交ぜながら本当に生き生きとした表情で話してくださりました。

工忠さんご夫婦は大阪から綾部に越してきて空き家を改築して民泊を始められたそうです。
お客さんが昼間散歩に出かけると近所の人と仲良くなっていて案内してもらうこともあるそうで、そういった地域ぐるみのおもてなしの心に感動しました。

実際にゲストハウスにも案内してもらいました。
木造感が出ている家が外装も内装も見ているだけで癒されて、入ってからも落ち着ける空間だと感じました。
利用したお客さんが自由に書くノートもあり、本当に素敵な空間で是非一度泊まってみたいです。

お話しする時間がとても楽しくてあっという間でした。普段の生活の様子や民泊のことももっと聞きたかったです。

これからについて

今回の研修で、特に印象に残っているのは、地域振興や空き家対策といった、今の私には想像がつかないほど難しい課題に真剣に向き合う地域の方々の姿でした。

とちの実を加工することは、とても手間がかかる重労働と聞きました。
それを80代、90代で取り組んでいる、しかも今が幸せだとおっしゃっていました。

今まで、なんとなく出来るだけいい大学に入って、有名な企業で働いて成果を残して行くことを目指していましたが、それだけが進路じゃないのだと思いました。
1泊2日の研修は、とても充実していましたが、地域の方とゆっくり話し込む時間はなかったです。

もっと地域の方々にゆっくり自身の活動や、価値観、生き方などお話しを聞いてみたいです。
嬉しいことに、「若い人や他の地域の人が来てくれることが嬉しい」、「またおいで」など声をかけていただきました。

お言葉に甘えて時間を見つけては綾部の方にまたお邪魔したいと思います。
地域の方と話す中で、自分が今やりたいこと、出来ることを見つけて行動に移していきたいです。

また、今まで私は、京都に住んでいながら綾部について全然知らなかったのですが、行ってみると本当に素敵な地域でした。
友達などもっと多くの人に綾部の良さを知ってもらいたいと思っています。

綾部に行くときに友達も誘ってみる、SNSなどで綾部のよさを発信するなどして、まずは身近な人に綾部について宣伝してみようと思っています。

人見 恵理

人見 恵理

京都府立大学 生命環境学部 農学生命科 1回生

野草と旅行と音楽が好きです。
人見 恵理

人見 恵理

京都府立大学 生命環境学部 農学生命科 1回生

野草と旅行と音楽が好きです。