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「やりがい」に生きる綾部の人たちと出会い、今までと違う自分になる。

『綾部って何があるのだろう』

しゃしん1

大学の行事で参加した合宿だったが、行き先は綾部だった。
たまに綾部の話を聞いた事はあったが「田舎」「何も無い」というイメージが強く、どちらかというと、行事を通して他の人と仲良くなるのがメインかな、と失礼にも思っていた。

『前に進もうとしている綾部の人達に出逢った』

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綾部に着いて初めにやったのは栃の実拾いだった。

栗のような形をした栃の実は、大きな栃ノ木を見つけるとその下に大量に転がっていて、無心で拾い集めた。
どれも皮に包まれていて、それをとるとコロッと出てくる栃の実は楽しかった。

結局2キロ弱取って古屋という集落に帰った。

そこで、一人の男性と、三人のおばあちゃんに出逢った。
この古屋と云うところは、いわゆる限界集落である。

しかし、その中で御歳90歳近くになられる三人のおばちゃんが栃の実を使ったお菓子づくりで評判をよび、その息子さんである男性がいろんなボランティアを募り、この小さな集落に活気を生みだしていた。
栃の実で作ったおかきとぜんざいを御馳走になったが、とてもとても美味しかった。

この方達と意見交換する機会が設けられていたのだが、男性が言われた「どれだけ行政など周りの助けがあっても現場の人間が、やってやるという気持ちをもっていないと良くはならない」という言葉が印象的だった。

このあとも綾部で60代から民宿を始め、また、その民宿を次の代に引き継ぐことに成功した方に会ったが、やはり、その御本人が誰よりもやりがいを感じておられた。

そして自分中で、「そういうことか」と気づいた。

『現場を体感し本当に理解しないと、仕事ってできない。大学生、みんなどこかに行ってきて。』

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古屋の男性が言われたように、今の日本で過疎化が進んでいる地域を動かすのは行政や民間企業ではない。

其処に住んでいる人達だ。

だから、手元のデータから判断して、外部から何か働きかけがあっても、それは根本的には解決に繋がらない。
現場の「人」に関わり、その思いをうけとめないと本当に効果のある働きかけはできないのだと理解した。

僕は将来、公務員になりたいと考えていたが、こうして本当の現場の声を聞ける機会があって本当に良かったと思う。
これで実際働きだした時にも、「人とのかかわり」を大事にして仕事ができるからだ。

しかし、公務員以外の進路を考えている人にもこうした機会は何度かもってもらいたい。
大学などを卒業して、どんな職業につくとしても、みんながなるのは「社会人」。

そう社会の中で働く。

だから、どんな職種でも、社会のことを理解していない仕事はうまく行かないと思う。
インターンなどで見えるのも「社会」だが、それは一部にすぎない。

普段、学校で学んでいる事が、最終的にどんな事につながるのか、みんなこうした集落へ見つけにいって来るべきだ。

どんな分野の勉強内容でも絶対何かと繋がると思います!

そしてもしそれを見つけられたら、前まで退屈だった学校の講義が少し違ってみえると思う。

鵜飼 匠太

鵜飼 匠太

京都府立大学 生命環境学部 3年

夢はpay it forwardです。