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お金ではなく、自分の軸で「働く」を考える

私は今回、丹後の自然栽培の食材を使ったオーガニックレストラン、ビオ・ラビットのフレンチシェフ対馬則昭さんと、上世屋でエコガイドと写真家をしているカエル先生こと、安田潤さんにインタビューをしてきました。

お二人は、「東京にはないおもてなしをしたい!」ということで、安田さんが山から採ってきた藤の花を使って対馬さんがシャーベットをつくったり、ふきのコンポートなど地元の食材の新しい食べ方を見つけ出すことに挑戦しています。

人を作るのは食べ物である

わたしたちはランチに、対馬さんのお店ビオ・ラビットでジビエ料理をいただきました。初めて食べる、鹿肉のスペアリブは、タレに3、4時間漬け込んだ後、じっくり煮込んでいくことで臭みを取っているそうで、レバー風味でお肉は柔らかく、とても美味しかったです。

「人をつくるのは食べ物である。」対馬さんが私たちに繰り返し教えてくださったのは、「食べることの大切さ」でした。「食べることは自分のためではなく、その先の子どもたちなど未来のためである。だから、バランスよく自然のものを食べることは大切であり、このことを伝えていくことは義務である。」という言葉がとても印象的でした。

私も含め一人暮らしをしているメンバーも多数いたため、

「いつも同じ物ばかり食べてたねー。自炊しようかなー。」

と自分の食生活を振り返るきっかけになりました。

15分で新潟…!?

ランチの後に、「これから15分で新潟に連れて行ってやる!」と繰り返す安田さんに連れられ、上世屋を訪れました。
<写真>
「本当に新潟だー!」と思わず口に出てしまうほど、先ほどとは打って変わって、見渡す限り雪景色。

すぐに雪合戦を始めるメンバーも。安田さんは上世屋の棚田などを私たちに案内しながら、森、林、田、水がある、人と生き物が一緒に暮らす優しい日本の暮しを教えてくださいました。里山のくらしは、暗い、寒い、重たい、冷たいなど、都会の暮しに比べて現代ではマイナスなものとみなされがちです。

これに対して安田さんは、「なぜ昔はどこも同じような暮らしをしていたのに、マイナスとされてしまうのか?」と疑問を持っていて、この疑問を大切にしています。

自分がエコガイドや、新規移住者の受け入れボランティアをすることで、私たちのような外から来た若い世代や、より身近な地域の方々にも優しい日本の暮しの良さを伝えていきたいと話していました。

働くことは生きること

お二人に、今回のテーマである「働くこと」についてもお話をうかがいました。

対馬さん「働くこと=生きること」

「働くのは生きるためだよ!当たり前でしょー?自分の人生観、ビジョンを強く持てば、そんなことで迷ったりはしないんだよ!」

対馬さんのこの言葉は、「お金のために働く」というイメージを持っていた学生メンバーの心に、強く残りました。

「毎日自分が幸せになるために働く」という考え方は、いたってシンプルなものなのかもしれませんが、対馬さんのようにここまではっきりと宣言している大人を見るのは初めてだったので、素敵な働き方、素敵な生き方だなと感じました。

また、対馬さんは高校卒業時に、自分が将来フレンチシェフになって、家庭を築き、自分の店を出すというビジョンを持ち、それを実際に実現していました。今の自分達よりも、若い時にそこまで明確なビジョン立てて、実現したという対馬さんの働く姿は、普段私たちが見ている大人たちよりも力強く見えました。

ひとつの思いに導かれて働く

安田さん ひとつの想いに導かれて

安田さんは以前、中学校教師であり、最初の赴任先が上世屋の中学校でした。他の場所の中学校に行っても、上世屋の地域の方との交流や美しい自然の風景が心のどこかに残っていたそうで、上世屋への思いをずっと大切に持っていたことで、今のエコガイドと里山写真家という第二の人生につながったそうです。

対馬さんとは異なり、安田さんの働き方は最初からこうしていこう!と決まっていたわけではありませんでしたが、心のどこかにいつもあった想いに導かれるように、働き方が変わっていったということで、とても「自然な生き方」をしている方だなという印象でした。

その自然な生き方は安田さんの気さくで優しい人柄からも伝わってきました。

「働くこと」についてお二人にお話を聞いてみて、お二人とも「自分の軸を持って働いている」と感じました。

「自分の軸」を持つことで、お金を稼ぐためだけではない、それ以外の価値を働くことに見つけ出せるのかな?と思います。

この2泊3日の宮津でのインタビューを通して聞いた働く大人の生の声は、普段インターネットで見ているような表面的なものとは異なり、すごくリアルなもので、自分目線で働くを考える貴重な機会になりました。

宮津で、たくさんの方々と出会い、お話しをして、すっかり宮津ファンになっていたので、また今度は夏に友人たちと遊びに行きたいです。

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清水萌絵

清水萌絵

学生ライター

学生団体Volante・法政大学