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「好きなこと」と出会いが生み出す化学反応

「働くこと」のイメージが覆った2日間

 私は今まで「働くこと」に対してマイナスのイメージしかありませんでした。なぜなら、私の周りの大人で、心から「働くことは楽しい」と言っている人を見たことがなかったからです。
「今日も残業だった」、「疲れたからパーッと飲みたい」…
私にはまるで仕事終わりの飲み会のために生きているかのように見えました。22歳から65歳の43年間、1日の大半がつまらない状態、人生の半分がつまらない、そんな状態なら死んだ方がマシとも考えていました。
 しかし、今回、生きることや働くことを楽しんでいる人たちと出会って、考え方の幅が大きく広がりました。今までよく耳にしていた、「好きなことを仕事にすることは難しい」、「好きなことを仕事にしてしまうと好きなことが嫌いになってしまう」という話。それとは全く逆で、見事に「働くこと」を楽しんでいました。

働くこと=お金を稼ぐことではない。

 私は、「夢は何か」と聞かれたら、小さい頃からいつも「お金持ちになること」だと答えていました。お金さえ持っていれば何でもできるだろうし、大体は幸せに生きることができるだろうと考えていたからです。
 でもそれは正しかったのだろうか?お金を稼ぐことだけにしか働く目的が見出せないから、結果的に毎日が楽しくなくなり、仕事が嫌いになってしまうのではないだろうか。
「働くこと」=「稼ぐこと」ではなく、「働くこと」=「生きること」。今回教えられたのはそんな当たり前なようでいて忘れがちなことでした。

羽田野まどかさんのお話を聞いて

 今回インタビューを担当させていただいたnagaya cafe桜山の羽田野さんは、自らの仕事をとても嬉しそうにワクワクしながら話してくださいました。
 そのお話の中で特に印象に残ったことが3つあります。

 1つ目は、人と人とのつながりが強いからこそ、地域の魅力や集まってくる人たちのパワーがどんどん広がっていく様子。つながりが強いということは時に閉鎖的で輪の中に入りにくいと思われる面もあるのかもしれません。しかし、それゆえにやる気や行動力のある人が地域の輪の中に与える影響力は大きいし、広がるスピードも速くなる。エネルギーを持った人が増えていって、まち全体が活気づくのかもしれないと感じました。

 2つ目は、お互いに気兼ねなく頼ることができる非常に良い関係を作ることができていること。自分にどうしても足りない部分は他の人に補ってもらって、他の人に足りない部分は自分が補ってあげる。このような相互関係は小さなコミュニティだからこそ築けるものだと思います。

 3つ目は、自分たちのまちやその周りの魅力や強みをしっかり把握できていて、自信を持ってアピールできていたこと。だからこそ、その魅力やパワーが伝わってくるということ。私は、自分が住むまちの魅力は何かと聞かれても、うまく答えることができません。みなさん、宮津や丹後は資源がいっぱいあると話していましたが、それを認識しているのとしていないのとでは大きく異なるように思います。

「好き」から始まる働き方

 今回お会いした方々と、私の周りの大人との違いを考えてみました。
 就職活動を経て、多くの人が結局好きな仕事を選べずに就職してしまう。
給料が良いから、大企業だから、自分が何をやりたいのかよくわからないから…理由は様々だと思いますが、最終的に自分の仕事が好きだとか楽しいと言える人は多くはないだろうと思います。
 その反面、今回お会いした方々は「仕事は楽しいですか?好きですか?」という質問に対し、間髪入れず「楽しい、好き」と答えていました。すべての人からプラスのエネルギーを感じ、これからの丹後は自然と盛り上がっていくように感じました。

人との出会い

 私もいずれはどんな形であれ働くことになります。
そのときまでに大事にしたいと感じたのは、人との出会い。今回お会いした宮津のみなさんは口を揃えて、「あの時、誰々さんと会ったから」という話をしていました。人との出会いがいろいろな化学反応を起こす。だからこそ自分の思いが実現できるし、今の宮津がある。
 この2日間で学んだことを胸に、自分とよく向き合って、好きなこと、やりたいことを明確にしていきたいです。そして人との出会いを大切に、出会った人と相互に良い関係を作れるようにしたいと思います。

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宇都宮康

宇都宮康

学生ライター

立教大学 観光学部1年