160112_eye_re

早稲田商店会①・1時間にりんご800個!「こだわり商店」安井さんが中学生に伝えたいこと

こんにちは!
学生ライターの湯浅真優子です。
早稲田商店会シリーズ・第一弾は、安井浩和さんが経営する「こだわり商店」です。
日本一!?学生が関わるまち、早稲田商店会の魅力を語ります。それではどうぞ!

大学生と一緒につくるまち、早稲田

早稲田のまちでは、商店会が中心となって毎年数多くのイベントが開かれています。
産直のイベント”こども天国”では、山形飯豊のイモ煮や牛串、秋田横手の横手やきそばやスーパーボールすくいなどが出店し、約3000人が来場。さらに、早稲田商店会最大のイベント”地球感謝祭”では、約3万人が来場。会場内の飲食店ではエコ容器を使用したりゴミの分別を呼びかけるなど、地球環境を考えるきっかけになっています。

これらのイベントは、商店街を知ってもらうきっかけとしてとても重要です。

安井さん「イベントでは、例えば100円買うと福引券がもらえて5枚集めると福引ができる。それが当たると商店街で買い物ができて、商店街に人を呼び込むことができるんです。だから、イベントは商店街と人をつなぐ大切な役割がある」。
「今後は、イベントを国の補助金に頼らなくても運営していけるようにしていきたいと思っています。そのくらい僕たちはイベントを続けていきたいと思っている」。

安井さん「イベントがあると、早稲田大学の学生団体から60~70人集まってすぐに駆けつけてくれるんです。地球感謝祭のときなんて200人くらい手伝ってくれる。そんな街って、全国探しても多分ない」。
「その人数がいるから滞りなくイベントができる。学生がいなかったらできていません」。

こだわり商店の“こだわり”ってなに?

店内に所狭しとならぶ商品の数々。
お野菜からチョコレートまで、種類は私たちが普段使うスーパーと変わらないけれど、よく見ると、あまり見かけない調味料や食料品が目に入ります。

「例えば営業職に就いたときに自分が納得してないものを、あの手この手でお客さんに売らないといけないのって本当に嫌なんです。なんのこだわりもなく仕入れたものは自分のセレクションがないから何も言えない。だからここにある1200アイテム全部食べて仕入れている」。
「大型スーパーが増えれば増えるほど、商品を網羅された小型スーパーの行き場がなくなる。だからうちはますますローカルさを売りにやっていきたい」。

160105_12

インタビューの最中も常連さんの“いつもの”を案内する安井さん。
マニュアル化された接客が当たり前になった今、お客さんときちんと対面して接客することってすごく貴重なことなのかもしれません。

ところで、安井さんの“こだわり”セレクションの商品とはどのように出会うのでしょうか?

「こだわった生産者さんって、こだわった生産者さんとお友達なんだよね。だから今はたいがいFacebookで、なになにが食べたい~って投稿するとなぜか一週間後に誰かから送られてくる」。
「営業に来る商品は取り扱わない。なぜかというと、今まで取引していた生産者さんと交流がなくなるから」。
「生産者の顔が見えるってよく言うけど、生産者の顔が見えるからには長い付き合いを大切にしないといけないと思ってる。だって、可愛い子が来たら今の彼女を振って別の彼女に乗り換える?(笑)」

販売体験を通して子どもたちに伝えたいこと
こだわり商店では、社会教育の一環で、地方から来た修学旅行生の販売体験を行っています。年間に受け入れる修学旅行生は20校、およそ1000人にものぼります。
青森からきた修学旅行生は、1時間でなんと、リンゴを800個も売ったそう。

「初め、修学旅行生がくると、やらされてる感満載なわけ。いらっしゃーせー(だるい)みたいな。
だけど、30~40分経つと売れないことに焦って、急に声が変わって、いらっしゃいませー!!!って大声になるの。
団体見つけて、リンゴをかごに移し替えて、ちょっと私売ってくる!みんな、手伝って!囲むよ!っていう子も出てくる。
買ってくれるまで帰さないの。それで、全部売り切って泣いて喜んでいる」

160105_11

「どうだった?って聞くとすごい大変だったって。最初全然売れないし、無視されるし。でも、じゃあどうして頑張れたの?って聞くと、おばあちゃんが頑張ってって言ってくれましたって。
そうやって頑張ったら売り場にどんどん穴があいていく。売り場を綺麗にして、声を大きくして、接客はどうしたら良いかみんなで考える。次は売り込みに行ってみようと一つのかごに商品を詰めて走りまわる。
そういう努力をして最後全部売り切った。そのきっかけになったのは、お客さんに褒められたから」

160105_05

それで、最後、僕がみんなに伝えることは、じゃあ逆を返して、君たちはスーパーの店員さんに頑張って下さいって言ったことある人!って言うと一人もいないわけだ。
でも、言ったらどうなる?君たちみたいに、接客が良くなって売り場が綺麗になっていい店になるでしょ?
これが1店舗じゃなくて5店舗やってごらん。街が良くなるでしょ。君たちの買い物で街を変えることができるんだよ、って伝えてる。」

販売体験をした子どもたちがこれから先、僕が生きている世界とは別の世界を作っていく中で少しでもハートのある世の中を作っていってもらえたらなと思う、と安井さんは言います。

さあ、来週は藤原佳奈ちゃんが「防犯キャンペーン」を特集します!ぜひご覧ください!

湯浅真優子

湯浅真優子

学生ライター

社会学を専攻する大学2年生。 マイペースな雰囲気と見た目。 好奇心旺盛な生粋の女子校育ち。 「対人(たいひと)」をテーマに活動する予定です!
湯浅真優子

湯浅真優子

学生ライター

社会学を専攻する大学2年生。 マイペースな雰囲気と見た目。 好奇心旺盛な生粋の女子校育ち。 「対人(たいひと)」をテーマに活動する予定です!