日高町と写真と私

大学に入り3年が経とうとしています。
私は小さい頃から、親や先生に褒められることや世間で良いとされていることに一生懸命取り組んできました。
高校では志望校のために必死に勉強して、大学を受験しました。

 ⑴ 「将来」×「写真」

                            

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受験では「志望校」や「偏差値」という明確なゴールが示されていて、自分の位置を数値で確かめることができます。
しかし、大学での生活は違います。
大学はこれまでの義務教育と違い、皆一緒の到達点がないため、「自分で考えて能動的」に動かなければ何も得られない場所であるということに近頃気付きました。
今年の冬から始まる就職活動を目の前に「やりたいこと」がない私は自分自身の将来について考えることが多くなり、今回のまち冒険に参加することを決めました。
「日高町の方々」に仕事や将来のことについてアドバイスをもらいたかったからです。

また、私は写真を撮ることが好きなので、自分で感じた「ひだか」を、レンズを通して自分なりに表現したいと考えていました。

⑵ 自然を感じて人と話して考えて

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私たちが日高町にお邪魔した3日間は、運良く快晴で気持ちよかったです。
空気がおいしくて、日差しが強くて、日が暮れると寒くなって「時」の流れを感じることができました。
車で移動する間、エゾシカやキツネ、牛を見ることもできました。
また、今回の大きな目標であった「日高の満天の星を撮る」ことにも成功しました。

私は農家の松井さんにお世話になり、作業工程や米の仕組みなど、様々なことを丁寧に教えていただきました。
特に印象に残っているのは、松井さんの仕事に対する姿勢です。
自分は仕事場から離れることが難しい職業だから、外から来る人に新しいアイディアをもらう事が大事とおっしゃっていました。
また、お米は常に口コミのみで販売していて「食べてから(良いか悪いか)決めてほしい」というスタンスに、誇りと熱意を感じることができました。
HOAの皆さんにもお話を伺う機会をもらい、何故日本でラフティングの仕事に就いているのか、日本に来てどう思ったのかなど沢山質問させてもらいました。
皆さん、日高が好きだと話してくれました。日本語がまだ全くわからないときに、沢山親切にしてもらったから感謝してもしきれないという話も聞きました。
日本全体がグローバル社会に対して抵抗を感じている現代で私が見つけた一つの光でした。

3日目の道の駅イベントでお話を伺った方々の数名は、「かつての日高のコミュニティの関係性はなくなりつつある」とおっしゃっていました。

私は少し戸惑いました。

東京のような無縁社会に似てきたという意見も聞いたからです。
私はこれを踏まえ、自分で考えました。
ネットや電子機器が普及している現代で「昔の繋がりの社会」を取り戻すことは想像以上に難しいです。
ネットが普及することで、人びとは簡単に繋がれる様になりました。
しかし、その繋がりの質が落ちているのは認めざるを得ません。
昔の人は「繋がり」に煩わしさを感じていたかもしれないけれど、現代では「繋がり」に物足りなさを感じています。
この中間地点に答えがあるような気がします。

良い意味で「ドライ」な関係こそ、今後の突破口になると考えました。

私が今回一番勇気をもらったのは、「日高町の皆さんの生き方」です。進路に悩む私に「何回でもチャンスはやってくる」、「若いときはやりたいことをやるといい」などアドバイスをしてくださいました。転職をした理由や今の仕事のやりがいなど、沢山話してもらい、私も心の中で諦めていた自分の夢や目標を叶えたいという気持ちが強くなりました。

⑶ 「写真」×「カタチ」

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今後は、日高町で撮った写真をパンフレットのような形式でカタチに残したいと考えています。
作業は伊佐さんと共同で進め、お互いが撮った日高町の写真を選別し合いながら、文字数の少ない「写真」が主役になるような冊子を作ります。

脇 真理

脇 真理

早稲田大学文学部社会学コース三年

沢山のエネルギーをもらいました!ありがとう日高!
脇 真理

脇 真理

早稲田大学文学部社会学コース三年

沢山のエネルギーをもらいました!ありがとう日高!