人と深くつながる場所、日高のまちへ行く

最近、私が意識し始めた言葉があります。

それは「つながり」という言葉です。

「ありきたりだなあ」と思われる方が多いと思います。
自分自身「ありきたりだなあ」と思っているくらいです。

ですが、「つながり」と言っても、いろんな「つながり」があると考えるようになりました。
たとえば、「人と人との縁」や「経済のサイクル」、「原因と結果」など、多くのものを「つながり」として捉えることができるのではないかと、考えるようになりました。

その中でも、私はどれだけお世話になったのか分からないほど「人と人との縁」に恵まれています。
それを顕著に表しているのは「これから向かう先を『場所』ではなく、『人』を思い浮かべながら訪れるようになった」ということが挙げられると思います。

たとえば、私が早稲田に行っても、京都に行っても、カンボジアに行っても、自分のことを温かく迎え入れてくれる人がいる。
そして、訪れるときには「場所」よりも先に「人」が思い浮かぶ。

今回の北海道日高町も来る前には「北海道日高町ってどんな『場所』なんだろう?」と考えていましたが、今となっては北海道日高町という「場所」ではなく、北海道日高町の「人」を思い浮かべるようになりました。

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日高町は「場所」としても魅力のあるまちで、どこを切り取っても絵になる自然いっぱいの場所です。
日本一の清流があったり、牛に馬に狐に鹿に、いろんな動物とそこかしこで出会うことができます。

ですが、日高町の最大の魅力は「人」にあります。
最終日のプレゼンでは日高町の方々に向かって、大変失礼ながらも「変人」という言葉を連発しました。

「変」という言葉はマイナスに捉えられがちですが、私は「個性のある」という意味を持つプラスの言葉だと思って使っています。
そんな魅力的な「変人」たちが日高町にはいます。

私が「変人」と言ったときのリアクションは「確かに変人多いなあ」といったものでした。

それは、まちの人同士がお互いを認知しているだけでなく、良く思っている証拠です。
日高町の良い所を聞いて回っているときにも、日高町の人々は「人が面白い」ということを挙げていました。

最初は「このまちの人たちはあまりつながっているようには思えない」と言っていた自分が、日高町の人たちがほんとうは互いを誇りに想い合ってつながっていることを強く感じさせられた瞬間でした。
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そのつながっている証拠の1つに、日高町が水害にあったとき、電波が通じていないところに住んでいる人もいる中で、誰一人として犠牲者を出さなかったことが挙げられると思います。

ふと自分のまちについて振り返ったとき、どんな人が自分のまちに住んでいるか。
全く検討もつかないくらい自分のまちの人について知らないことに気づくと、ほんとうに羨ましく感じるとともに自分のまちや首都圏の危うさを感じました。

「地元の人を誇りに思うこと」や「お互いにつながること」これらはこれからのまちにおいて、重要なポイントになってくると私は考えています。
それは自分のまわりにいる「尊敬する人」や「誇りに思う人」、「好きな人」を考えてみていただければ、分かりやすいかと思います。

私の場合は「その人と何か一緒にしたい」という気持ちや「その人のために何かがしたい」という想いを抱きます。

一緒に何かができたら嬉しいし、その人が喜んでくれたら幸せです。
地域全体でそう想い合うことができたら、事故や事件は起こらないだろうし、良い方向にまちをみんなで動かしていけると思います。

さらに、その想いは人に対してだけでなく、地域に対しても持つことができると思います。

そうすれば、地域に対して「何かしたい」と思うのでは、と思います。

そして、今回、丸一日お世話になった「釣り堀いざわ」さんでは、本来すべきはずの養殖のお手伝いよりも伊澤さんたちとおしゃべりをしていた時間の方が長かった気がします。

「そんな話、必要なの?」「こんな話してていいの?」

と何度も心配されるほど、養殖については伺わず、お仕事の最中に図々しく、馴れ初めや結婚観、私のお悩み相談など、脱線を繰り返しました。

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そんな脱線を繰り返していたおしゃべりでしたが、その中でも、印象に残っている言葉があります。それはかずえさんの

「普通に生きてたら養殖業になんて就かないでしょ?だからここに来れて良かったって思ってるし、後悔したことは一度もないよ」

という言葉でした。

この言葉はもちろん、旦那さんのまさとしさんとのつながりもあると思いますが、養殖業や日高町とのつながりも感じさせられる魅力的な言葉だと思いました。
自分のキャリアとの「つながり」を感じている人やその選択に後悔していない人がどれだけいるのかを考えてみると、堂々と言い切ることのできる伊澤さんのすごさを思い知らされます。

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こうして、いろんな人と関わることができ、いろんな気づきを得られた今回は私が経験した中で最も深く「人」と「つながり」を持つことができたまち冒険となりました。
みなさんにも「自分は自分のまちやまちの人とちゃんと『つながっている』だろうか」、「今までの自分の『つながり』はどんなものだっただろうか」と改めて自分のまわりの「つながり」について考えてみると新たな気づきがあるかもしれません。

宇都宮 康

宇都宮 康

立教大 観光学部 二年

感覚で生きてます
宇都宮 康

宇都宮 康

立教大 観光学部 二年

感覚で生きてます