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まっこと えいとこぜよ! 土佐で待っちゅうきね

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高知に来たら、まずは坂本龍馬にごあいさつ。知ってますか?この龍馬さん、すごく大きいんですよ。台 座を含めるとその高さはなんと13,5mもあるんです。ずっと見上げていると首が痛くなってしまうので、 ほどほどにね…。今回は龍馬さんだけじゃない!高知市内から車で1時間程度で行ける絶景に!そして美 味しいものに巡り会える、海も山も川も豊かな高知の魅力をご紹介します。

なぜだか懐かしい味がする!高知名物「アイスクリン」

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「龍馬さん大きいなぁ」なんて思いながら眺めていると、そこにはちょこんと佇むレトロな赤と白のパラソルがありました。これは高知を代表するスイーツ「アイスクリン」じゃないですか!!夏には国道などでその姿を見かけますが、ここ龍馬像前では12月頃まで販売しているんですって。しかも、このお父さん。アイスクリンを売ってなんと40年!!アイスクリン売りとして、映画にも出たこともあるという大ベテランなんです。「高知で昔っからつくりゆぅ。一度は食べないかんちゃ」と勧められ、初めてのアイスクリン体験。甘さ控えめであと味さっぱり。ペロリッとすぐに食べれちゃいます。一見、無愛想そうなお父さんでしたが、しゃべりだしたら面白い。高知のことなら何でも知っていそうな知恵袋的存在でした。ここには行ったか?昔はどうだった!など色々と教えてくれました。また高知に来たら、まずはこのお父さんからアイスクリンを買いながら旅のスケジュールを決めたいものです。

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たったの40メートル!?「土佐久礼大正町市場」

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高知市内から車で走ること約1時間ほど。窓から吹き込む風が肌にここちよく、緑の広がる山々を通り抜けたどり着いたのは中土佐町久礼。カツオの一本釣りのメッカです。高知といえば忘れちゃ行けないのがカツオです!

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古い看板がたくさん。

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明治時代から地元の台所として賑わう「久礼大正市場」は、その長さ40m!短いっ!可愛いっ!商店街なのです。所狭しと活きの良い鮮魚に、野菜や果物、手作りの惣菜などが並びます。この市場が一番賑わうのは午後2時過ぎ。その日のお昼前に水揚げされた新鮮な魚が並びます。鮮魚店で買った魚をその場で捌いて食べさせてくれる食堂もあります。潮風に吹かれつつ、ここで食べる魚は最高の味わいです。外国人の観光客の方も多く、魚を食べながら日本酒を飲んで楽しんで行かれるそうですよ。

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これは、ブッシュカンという酢みかんの一種。高知では美味しい魚には欠かせない存在だそうです。
ゆずのイメージが強い高知ですが、四万十地域や漁師町ではブッシュカンの方が親しまれているとか。

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市場の一番奥まで進むと、身がピンッとした、美味しそうなカツオと目が合いました。
ここ「田中鮮魚店」さんでは、新鮮な魚から干物まで様々な魚がたくさん並んでいます。
お刺身の盛り合わせや、もちろんカツオのたたきもあり、カツオのたたきは冊でも販売していました。

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「今朝、揚がったばかりのカツオ。美味いよ!」とお兄さん。田中鮮魚店のカツオは間違いなく美味いと評判です。それはなぜかというと、田中鮮魚店の4代目、田中隆博さんは「鰹ソムリエ」なのです。鰹ソムリエって!初めて聞きましたよ!鰹は見た目で味の判断をするのが最も難しい魚のひとつ。包丁を入れてみるまで良し悪しが分からないそうです。まずい鰹は捨てる、そして美味しいものだけをお客さんに提供し続けているんです。

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素早い手つきであっという間に捌かれていく鰹。新鮮だから刺身でも美味しい。
お客さんの予約時間に合わせて、店の裏側にある焼き場で藁を燻して鰹のタタキを焼いています。

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丁寧に一つずつ藁焼きにしていく田中さん。炎と向き合う後ろ姿がカッコイイです。藁独特の香りと燃え上がる火で、鰹の香ばしい香りが辺りに広がります。脂ののり具合によって焼きの時間を調整するのは熟練の技。焼いたら水でしめずに、ぬくぬくのまま厚めに切って、薬味、塩、ニンニクと一緒に食べるのが久礼流。店頭でカツオを冊で買えば、タイミングによってはその場で藁焼きにしてもらうことも可能だそうですよ。

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では、私もここでランチを食べることに。もし出会えれば、食べるべきオススメの一品はメジカのシンコです。カツオと共に久礼を代表する地魚。8月中~9月末ごろまでか出回らず、朝水揚げしても昼までしか美味しく味わえないという幻の魚。もっちりとした独特の食感に、噛むほどにしみ出てくるうまみが特徴。ブッシュカンをギューっと絞って食べれば、もう言うことなし。鮮魚店と併設する食堂で、お味噌汁・ご飯・お漬物セット(250円)を付ければ、あっという間に贅沢な定食になっちゃいます。

清流のせせらぎが響き渡る四万十ここだからこそここにしかないもの

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最後の清流としても有名な四万十川。緑が美しい新緑の5月には「こいのぼりの川渡し」が開催されます。1974年以降毎年開催されているこのイベント。当初50匹ほどだったこいのぼりにも、今では500匹ほどにもなったそう。青い空を背に泳ぐこいのぼりは、まるで四万十川の清らかな清流をのぼっているかのようです。子供たちが駆けまわり、笑い合う声がよく似合う風景です。

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四万十町に行ったら絶対に寄りたい場所がありました。それは「道の駅四万十とおわ」です。
なぜなら、ここで販売している「しまんと地栗」を使った商品の大ファンなのです!

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高知空港から車で約2時間もかかる場所にも関わらず、現在の年間レジ通過数はなんと15万人!と驚異的な数字を叩き出す、人の集まる道の駅として有名です。

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「まっことよう来たね~」と土佐弁バリバリでご挨拶してくれたのが、代表の畦地履正さん。笑顔か素敵なとっても気さくな方です。履正さんのファンも多そうですね。ご自慢の一品「しまんと地栗の渋皮煮」を片手ににっこり。ひとつひとつ栗に傷が付かないように、地元のお母さんたちが手作業で丁寧に皮をむいた絶品。手作業ゆえ少量限定生産なので、すぐ完売しちゃうんですって。

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店内は十和地域の農林産物を中心に、お野菜や加工品までたくさんの商品が並んでいます。希少な四万十のりや、四万十緑茶、山の椎茸、山菜、お米に日本酒まで。買いたいものがたくさんあって困ります!!

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敷地内には、四万十川の清流を望む「おちゃくりカフェ」も併設。
オリジナルスイーツをいただきながら贅沢なひと時を過ごせること間違いなしです。

美味しい地栗は愛情たっぷりと育てられている

四万十川のせせらぎが聞こえる急斜面に、たくさんの栗の木が植えられていました。
その世話をしているのが指導剪定士の伊藤直弥さん。
伊藤さんの技術によって栗の生産量や、栗そのものの美味しさが追求されています。

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先ほどの履正さんと伊藤さんは、この数年間で、この土地に1万本の栗の苗を植えたといいます。栗の木はきちんと手入れをすれば50年も収穫出来るそうです。次世代に続くものを残すことで「四万十の子どもたちが成人した時に、誇りの持てる仕事があるように」との思いからだなんて、とっても素敵ですね。

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ふっくらと大きくツヤツヤに育ったしまんと地栗は、通常の栗の平均より2倍の大きさになることも!人と並ぶとその大きさがよく分かります。蒸すことで糖度は19~20になります。その糖度は、なんとメロンを上回るほど。どうりで甘いはず!

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高知には、作り手の想いを感じながら美味しい食材を食べられる場所がいっぱいありました。
夏には天然アユ、秋には生姜も。季節ごとに訪れたら、まだまだ知らない魅力がたくさん見つかりそうです。

小高朋子

小高朋子

旅食ライター・カメラマン

1982年、神奈川県生まれ。アパレル業界、映像製作会社を経て、フリーランスに。持続可能なモノづくりの可能性を求めて各地を巡り、地域の食文化、工芸品、産業などを取材し、写真、映像も用いてその魅力を紹介している。 旅と、おいしい食べものと日本酒が何よりも好き。
小高朋子

小高朋子

旅食ライター・カメラマン

1982年、神奈川県生まれ。アパレル業界、映像製作会社を経て、フリーランスに。持続可能なモノづくりの可能性を求めて各地を巡り、地域の食文化、工芸品、産業などを取材し、写真、映像も用いてその魅力を紹介している。 旅と、おいしい食べものと日本酒が何よりも好き。