山田君と桜

伊那市の魅力を世界に発信し、その過程で自分自身の仕事観を見つける

バイト感覚で農家をやれたらと思っていた。


山田君と桜

こんにちは。
まち冒険初参加のやまだです。意識高い系です。好きな言葉はオブジェクト指向です。意味は知りません。

初めてのまち冒険で、私は長野県伊那市で農家をやられている宇野さんにお世話になることになりました。宇野さんはただの農家ではなく、中山間地域の農家が生き残っていくために様々なことにチャレンジされている方でした。

例えば、畑を株式のように一口いくらで都市圏に住んでいる方に買ってもらい、収穫された野菜をその買ってくれた方々に分配するというもの。

このやり方であれば仲介業者を挟むことなく、農家に売り上げの全てが入ってきます。
畑を広く持てず儲けが少ない中山間地域の農家さんにとって、これは画期的なものでした。

今回、初めてまち冒険に参加するに辺り、そんな宇野さんにお世話になることになり、私は一つ確かめたいことがありました。

山田君アーチ作業中


私は20代のうちに会社を起こそうと友人と計画しているのですが、その場所は東京ではなく、地元北海道の田舎でやろうと考えています。
田舎でオブジェクト指向しようとしているのです。

しかし、東京の会社の社長には意外と会えるものですが、田舎で事業をやられている方にはこれまであったことがありませんでした。
そこで、伊那の中山間地域で画期的な事業をやられている宇野さんに、色々お聞きしたかったのです。



垣間見た可能性の宝庫と現実

みんなでアーチ作成

実際に農家の作業をやってみたところ、これがものすごく大変でした。
やり方がものすごく原始的なのです。

私たちはツタをはる野菜がツタを這わせる用のアーチを作っていたのですが、その方法は地面に穴を開けて、そこに鉄のアーチをぶっ刺すというもの。もちろん全て人力です。

天国からスティーブジョブズの驚嘆する声が聞こえてくる気さえしました。
都会で散々言われているクリエイティブというものがないのですから。

すっかり都会っ子だった私にはこれらの作業が辛く感じました。
もちろん楽しいという感情が大きかったものの、これを毎日やれるかと聞かれれば…。
あまり自信が持てなかったというのが正直なところでした。

そんな時、宇野さんと深くお話する機会を設けていただきました。
好きな場所で好きなことだけをやって生きていきたいという自分に対して、宇野さんにいただいた言葉があります。

「何をやるかよりも、自分がやるべきことに対してどう面白みを見出していくか。」

現状に文句をいうのではなく、そんな現状を自分がどう変えていけるか。
宇野さんの言葉から、多くのことを気付かされた気がします。

これから就職するにしても起業するにしても、社会に出て行き、多くの課題にぶち当たった時、そんな状況を嘆くのではなく、自分が楽しみを見出し変えていくことが大切だと。



そう考えれば、農家の抱える現状も違った視点で見えてきます。

原始的に感じられるということは、農家の仕事の領域にはまだまだ改良の余地があるということ。改良の余地があるということは、少なからずビジネスにつながるかもしれないということ。
この現状をたくさんの人に知られればもっと良くなるんじゃないかということ。

自分の気持ちの持ち方を一つ変えるだけで、これまで見えなかったものがここまで多かったのかと驚くほどです。
そしてそれに気づくことができた自分は、この現状を変えていけるかもしれません。



伊那市を発信!

森の中で休憩中

宇野さんにお世話になった農家チームはこれからもチームとして、伊那市の魅力を、農家の現状を、全国へ、世界へ発信していきたいと考えています。

僕たち自身が持つものは小さくても、これらがたくさんの人に知られれば!
日本中の農家が抱える問題を知り、解決できるかもしれないし、伊那の中山間地域から世界的なイノベーションが生まれるかもしれない。

それなりに世界とのつながり方をわかっている自分たち学生の力で、もっともっと夢を広げていきたいと思います。

山田健志

山田健志

國學院大學/経済学部/4年

北海道出身。田舎大好きです。近所の公園にいる猫に噛まれるのが日課です。