矢島くん集合写真

10代から80代まで憩える空間づくり

湯浅くんコラージュ1

全面ガラス張りの建物。中に入ると自然光が差し込む吹き抜けの空間が広がっている。1階の図書館を基盤とした「えんぱーく」は、上へ続く階にたくさんの活動の場を設けることで多くの市民に愛されている。

利用者に注目してみると、新聞を読んでいるご老人から勉強している高校生まで幅広い。バラバラの世代が同じ建物の中でうまく調和する不思議な空間、「えんぱーく」。その秘密とは?

キーワードは、高校生

湯浅くん写真伊東さん

元えんぱーく館長(現 松商短期大学部商学科教授)
伊東さん

伊東さん:えんぱーくのオープン日、私は驚愕しました。フリースペースに高校生がたくさんいるのです。

今でこそ、土日は高校生であふれる光景は当たり前になりましたが、以前はそんなこと自分たちでは想像もできなかったのです。その理由は、若い人の本離れが進んでいるため、図書館という場を用意しても、高校生はそれを求めていないから来ないだろうと思ったのです。

当初、様々な人が「場」を複層的に使うことができる施設を心がけていたはずなのに、いつしか世代のニーズに合う場を追い求めすぎて、新しい展開が出来ていなかったことに気が付きました。しかし、高校生が空いているスペースを自由に使っているのを見て、柔軟に対応しなければならないことに気が付きました。

えんぱーくが今日、フリースペースの場として人気が出たのは、高校生のこうした行動に大人である私たちが気づかされたからなのです。

湯浅くん写真円卓

えんぱーくの職員は、仕事へのモチベーションがとっても高い!

湯浅くん写真北澤さん

塩尻市図書館司書
北澤梨絵子さん

北澤さん:えんぱーくの職員は利用される方の声を第一に思っています。そのため、本棚のレイアウトを工夫したり職員同士の連携を密にして、利用者の立場に立ったおもてなしができるよう心掛けたりしています。

例えば、図書館は情報を収集し、保存し、提供する場だと考えているので、本だけでなく関連したチラシやCDが一緒の棚にある工夫した並びになっています。

棚のアレンジは、時代を先取りするものにしようと心がけているため、棚の担当を決めてアレンジを変えています。自分のアイディアが反映されるので、やりがいがあり、自ら進んで行動しようとするモチベーションにも繋がっています。

アイディアは職員同士で日常会話の中で話したり、担当や係の垣根を超えてチームを作り、そこで話し合われたりします。また、カウンターでお客様に直接ご指摘いただいた内容をメモして回覧を回すなど、図書館内での縦割りを解消して情報共有することも大切にしています。

アイディアや問題点を言いやすい環境は、上司や勤務歴が長いスタッフが率先して作ってくれています。田舎のならではの小さいコミュニティということもあって、生まれた提案は少なくとも1か月以内には反映されるためとてもやりがいがある職場だと思います。

インタビューを終えて、真面目に一言

湯浅くん写真話し合い

壁が柱の役割を果たし、建物を支えているえんぱーくは、スペースの周囲に動線があることで、誰が何をしているか分りやすい。

しかし、同時に、一人にもなれる。それは、えんぱーくの儲け度外視のフリースペースの多さが、多くの人の活動のアトリエになっているからではないかと思った。思わず自分だけのお気に入りの場所を見つけたくなるような建物だった。

また、職員の方の働き方も、えんぱーくを盛り上げるための歯車になっているのだなと感じた。上の立場の人が進んで縦割りを解消することで、小さな改善点にも気が付きやすくなり、結果、利用者の声に届く。

最後に、せっかく人々が集まるえんぱーくなのだから、今度はえんぱーくが拠点となり、まちのさまざまな場所に人を送り込めるようになれば、まちはさらに活性化するのではないかと感じた。

伊東さん、北澤さん、貴重なお話しありがとうございました!

湯浅 真優子

湯浅 真優子

ボノ ライターインターン

社会学を専攻する大学2年生。 マイペースな雰囲気と見た目。 好奇心旺盛な生粋の女子校育ち。 「対人(たいひと)」をテーマに活動する予定です!
湯浅 真優子

湯浅 真優子

ボノ ライターインターン

社会学を専攻する大学2年生。 マイペースな雰囲気と見た目。 好奇心旺盛な生粋の女子校育ち。 「対人(たいひと)」をテーマに活動する予定です!